約 220,422 件
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/15.html
【武装神姫 MMS,Type CANNON】 【FORT BRAGG】 「上下角誤差修正、完了……ファイア!」 斥候からの情報がAIに流れ込んでくる。それは後方に居ながらにして全てを見通すような感覚 未だ見えぬ『何か』に向かい、死の接吻を強要するため、私は照準を合わせる 轟音が周囲の空間全てを叱咤するかのように響き、決してか弱くは無い補助脚が悲鳴を上げる 謝礼の通信、戦果より仲間の生存に安堵する。これが私の道だから 『砲台型MMS フォートブラッグ』 フォートブラッグは第四弾としてジルダリア、ジュビジーと共に発表された武装神姫だ。 中~遠距離、特に支援砲撃に特化した武装を持ち、特に砲撃体制時の射撃精度は長距離とは思えない程の命中精度を誇る。 また脚部を【FB-RP3b ピボット】に換装することが可能で、この場合白兵戦及びライフルによる狙撃対応型としての運用も可能になるなど、汎用性にも優れている。 装甲に関してはそれなりのものが装備されて入るが基本的に後方支援用の為、最低限度のレベルに抑えられている。尚これは白兵戦仕様の機体も同様である。 【基本能力】 フォートブラッグは支援攻撃のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+5) 【格闘基本値】(+1) 【回避基本値】(+1) 【特殊】『射程(6)』以上で攻撃する場合、射撃武器の【威力】(+1) 《間接砲撃》習得済 【技能】 フォートブラッグはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 フォートブラッグ 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《間接攻撃》 《狙撃》 《待機攻撃》 《複数目標攻撃》 《ステルス》 《掃射攻撃》 《回避フォーメーション》 《高速移動フォーメーション》 《速攻フォーメーション》 《集中砲火フォーメーション》 《防御フォーメーション》 《砲撃フォーメーション》 ○フォートブラッグ(ノーマル)(*1) 【基本性能】 【射撃修正】(±0) 【センサー性能】(±4) 【速度】(5) 【格闘修正】(±0) 【装甲値】 ( 6 ) 【旋回】(3) 【回避修正】(±0) 【HP】 ( 26 ) 【パワー】 ( 6 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 5 / ±0 / ∞ 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 FB0.9Vアルファ・ピストル/ 7 /+4/ - / - / - / 9M / × / × M16A1アサルトライフル / 9 /-3/ -2/ -7/ - / 10M / × / ○ 1.2mm滑腔砲 / 12 /-19/-12/ -14/ -18/ 8M / ○ / × ○フォートブラッグ(砲撃モード)(*1) 【基本性能】 【射撃修正】(+5) 【センサー性能】(±4) 【速度】(-) 【格闘修正】( - ) 【装甲値】 ( 6 ) 【旋回】(1) 【回避修正】( - ) 【HP】 ( 26 ) 【パワー】 ( 6 ) 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 1.2mm滑腔砲 / 12 /-19/-12/ -14/ -18/ 8M / ○ / × (*1)移動の代わりに変形。直後の旋回は可能とする。 通常の回避判定は行わず、固定目標として扱われる。【防御値(10)固定】 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (1)/ FB-CPA 複合機能ヘルメット /《装甲+1》 《センサー性能+4》 胸部 / (0)/ FB-CPC 胸部プロテクター /《装甲+1》 脚部 / (0)/ FB-WP7 汎用プロテクター /《装甲+1》 背部U / (4)/FB-RP3ファイアリング・バックパック/《HP+6》 《変形機能》 《追加ラック(1,2cm滑腔砲搭載)》 武装 / (0)/ M16A1アサルトライフル 武装 / (0)/ 1,2cm滑腔砲 計 /( 5 )
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/615.html
剣は紅い花の誇り 用語解説 「槙縞玩具店」 田舎の玩具店 武士達が住んでいる町の中で唯一、武装神姫のバトルが行える店である 店員は本来、皆川と店長の二名、時々店長の娘も手伝っていたらしいが、現在その娘は失踪しており、店長は恐らくそれを探す間皆川に店を任せているものと推測される 「槙縞ランキング」 「槙縞玩具店」に集まる神姫の間で自然発生した地元リーグであり、順位は皆川達がサードのレギュレーションに併せて評価したものの模様 基本的にバーチャルバトル ランカーは華墨、ヌルを含めて初期で21人。強さのレベルには相当なばらつきがあり、特に、一位のクイントスはセカンド中上位級の実力だが、17位以下はエルギール曰く「通常神姫に毛が生えた程度」らしい 傾向として、本来の製品の属性を半ば喪失した様な神姫が多い(合気めいた技を使うジルダリアの『エルギール』や、最早素体が何であったのかを推し量る事にすら意味が見出せない変形MS神姫の『ズィータ』、どんな距離でもほぼ万能に闘える上に、公式のパーツが一切使われていないアーンヴァルの『リフォー』等・・・) 皆川が店長代理になってから、年一回だった「チャンピオンカップ争奪戦」の開催は年二回に増えており、その他イベント大会も多数催されている 「ナイン」 「槙縞ランキング」一桁ナンバーの9人のランカー達を総称して使われる(厳密には、『クイントス』は別格扱いで、それ以外の8名を指して使われる事が多い) セカンドランカーが多数含まる事、マスター自作の改造武装や強化武装を施されている者が多く、現時点の「ナイン」である『ジルベノウ』『リフォー』『ズィータ』の武装には公式パーツが一切装備されていない 「ナインブレイカ-」 「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」の変則的なルールによって、ランキング二桁以上のランカーは全て同列に扱われ、その中で勝ち上がった8名のみが、「ナイン」と対戦する権利を得る・・・言わばナインはシード選手の様な扱いなのだが、それにしても不自然な程に「上位ランカーが保護されて」いる体制である 「ゆらぎ」 神姫の個体差 神姫が身長15センチの人間として作られた以上、同じタイプでも身体能力、性格等にある程度の個性が存在し、製造段階でそういったものが発現する様に、神姫の設計にはある程度のファジーさが設けられている 必ずしも戦闘向きの能力が突出しているとも限らないが、「悪い癖」にあたるゆらぎを減少させる修行、「タクティカルアドバンテージ」にあたるゆらぎを伸ばす修行を行なった神姫は、それだけで結構な強さを発揮する事がある 以上の事から、神姫自身の持って産まれた「資質」そのものを「ゆらぎ」と呼ぶのは明らかに間違った用法なのだが、本作ではその様な表現が多用される 「オップファー」 ドイツの銃器メーカー。神姫用ではなく、普通の拳銃を主に手掛けている エルゴノミクスデザインの優美なデザインのハンドガンが有名で、代表作は.40口径ダブルカァラムの「G40」や、その小型版で、380ACP仕様の「G380d」 「ホーダーアームズ」 東杜田技研の様な、本来人間用のモノを神姫サイズにダウンサイジングしているメーカーのひとつ 主に銃器を手掛けており、12分の1「パイソン」や「エボニー アイボリー」等、実銃フィクションを問わずにやっているようだ 神姫の拳銃は本来、形はリボルバーでもオートマチックでも、使用する弾は変わらない(とどこかの設定でみた)のだが、ホーダーは12分の1「.45ACP弾」とか12分の1「5.56mmコンパクト弾」とか、訳の判らない拘りの元にモノを作っている様だ ニビル達がここの銃を愛用している 「鬼奏(キソウ)」 神浦琥珀作の刀剣を扱っている、神姫用の刃物専門店 経営は実質琥珀の家族が行っているといわれるが、その姿を見た者は居ない(いつも琥珀が店番で、居ない時は閉まっている) ルートは不明だが、世界中の殆どの(神姫用)実刀剣が手に入ると豪語する 琥珀作の刀剣は、彼女にコネが無いのであれば(あっても達成値が足りなければw)正規ルートではここで展示してある一振りずつしか手に入らない クイントスはここで武器を打って貰う事が多い様だ 現在の琥珀作品の在庫状況はこちらから 「オーバーロード」 通常では持ち得ない何らかの超常的能力を備えた神姫、またはその能力妄想神姫 通常、能力に見合った『何か』の代償もかかえており徒然続く、そんな話。 「ゆらぎ」の強烈なものというには過ぎた代物である事が多く(というよりも、「ゆらぎ」の範疇であるものは「オーバーロード」とは呼ばれないだろうが・・・)本作ではしばしば「異能力」等とも表記される事になる 華墨の脚力はオーバーロードではないが、「オーバーロード」の神姫も本作には登場する 「Gアーム」 某正義のヒーローでも、黒光りする昆虫でもない、言わば第3の「G」で現される何かw その力を使った強化武装である 武装と言っても武器の形をしているとは限らない キャロとクイントスの因縁の源、「槙縞ランキング」の真の目的、「バニシングフォー」の秘密・・・いずれのピースとしても非常に重要 「バニシングフォー」 本編第壱幕以前に、マスター共々消息不明になった四体の武装神姫 うち3体は「ナイン」であり、さらにその内2体は所謂「ランキング黎明期のランカー」である 槙縞玩具店では公然の秘密というか、タブー視されている いずれも、「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」の開催中、開催後に消息を絶っている 「人形遣い」 神姫を素体のまま操り、相手を倒すという伝説のマスター レギュレーションから考えると本来不可能な筈なので、都市伝説の一種であろうと推測されるが・・・ 剣は紅い花の誇りTOP?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1330.html
ESTABLISHMENT DATA -設定資料集 near to you ■■■オリジナル武装神姫設定■■■ □天馬型オーラシオンver1.0 優がゼリスのために自作したオリジナル武装。 ゼリスの特性に合わせ、俊敏性と瞬発力に飛んだ装備となっている。 反面、各アーマーは戦闘時の過負荷から素体そのもの(ゼリス)を保護することに重点が置かれており、軽量化にともない防御力は最低限のものでしかない。 メイン武装は二丁の大型自動拳銃・エスペランサ。 また、特殊戦対応用の拡張武装として大型電磁砲、円状突撃盾などを装備可能。 [Ⅰ]バンデージ ‐電磁手甲 馬蹄を模した腕部装甲。 高磁圧を発生させ短時間のみなら一定の攻撃を跳ね返すことができる。 [Ⅱ]アクティヴスラスタ 翼を模したマフラー状の噴射ノズル。 アークジェット推進により複雑な高機動を生む。 初速や直加速に欠けるのが弱点。 [Ⅲ]エスペランサ ‐大型自動拳銃 腰アーマーにマウントされる二丁の拳銃。連射性に優れる。 また、近接戦用の打撃にも使用可能。 [Ⅳ]DIキャノン ‐大型特装電砲 神姫の身長とほぼ同サイズの重火器で、それに見合う攻撃力を有する。 砲身部を交換することで、レールガンのほか電磁機関砲など様々な用途に対応できる。 ゼリスは重くて大変なので、あまり使いたがらない。 [Ⅴ]ナスルーラ ‐突撃円状盾 円状の回転基部を持った突撃盾。 防御のみならず、回転基部をぶつけることによる近接攻撃もできる。 ゼリスは腕が疲れるので、あまり使いたがらない。 □妖精型テイタニヤ 摩耶野市の主要企業のひとつであるヴェクターインダストリジャパン社が開発した最新モデル武装神姫。 神姫センターとの提携の元、新世代型のコマーシャルヘッドとして、様々な新技術が用いられている。 フィシスはそのオリジナルテストモデルで、現在はまだ彼女以外量産されていない。 キャンペーン目的で作られた神姫のため、武装は様式美を重要視している。 メイン武装は、大儀仗サクラメント。 [Ⅰ]CIC-D/サクラメント(秘蹟) ‐複合情報管制デバイス 羅針盤と地球儀を模したデザインの長柄の杖。 センター内のマスターサーバとのインタラクト(相互作用)リンクによって、様々な電磁情報を高次処理する。 これによりジャミングなどを行えるほか、高磁気を収束することで障壁を展開できる。 また、EWI-Dと同時稼動することでマイクロ波を収束した高威力の電磁砲撃、通称「マ砲」による攻撃も可能。 [Ⅱ]ESP-D/レクテナ ‐エネルギー供給受電デバイス ドレスや貝を模した肩部装甲。 これ自体がエネルギーの供給蓄電器となっており、 センター側の親機(送電システム)からマイクロ波によって電力を受電する子機端末である。 これによってフィシスは(センター内に限られるものの)充電を必要とせず、供給が続く限り無限に稼動できる。 [Ⅲ]EWI-D/エーデルシュタイン ‐電磁波偏向デバイス 宝石とフリルを模した腕部装甲。 周囲の電磁波を偏向制御することで、電磁光弾を放つ。 また、CIC-Dと同時稼動することでマイクロ波を収束した高威力の電磁砲撃、通称「マ砲」による攻撃も可能。 [Ⅳ]UMPTS-D/アウローラ・フリューゲル(極光の翼) ‐統合管理型処理システム ハイパーモード時に現れる、妖精の羽根を模した巨大な翼。 フィシスと神姫センター内のマスターサーバ・各種システムが統合された証であると同時に、この状態の彼女にとっては神姫センターのシステムそのものが"武装〟となる。 より高次化した電磁処理により放たれる七色のホーミングレーザー 「ハイペリオン・シュトラール(太陽神の栄光)」は最大で1600の標的を同時に射抜くことが可能。 (本来はセンター内のバトル筐体の情報処理の限界試験のために考案されたものである) 戻る
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/137.html
練習&テスト用ページ。 練習、実験等ご自由にどうぞ。 あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおテスト あああああああああああああああ いいいいいいいいいいいいいいい ううううううううううううううう サイズ1 サイズ2 サイズ3 サイズ4 サイズ5 サイズ6 サイズ7 サイズ8 サイズ9 下線 取り消し線 強調 表示 公式サイト 武装神姫 公式サイト 武装神姫 公式Twitter 武装神姫 BATTLE RONDO 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 公式サイト 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR 公式サイト 武装神姫 アニメ 公式サイト wiki 機械仕掛けの姫のwiki 武装神姫 wiki 武装神姫 BATTLE RONDO wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 wiki 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION wiki 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR wiki 5ちゃんねる 2021-10-10 現行スレッド 武装神姫 PART 742 武装神姫 BATTLE RONDO PART 389 武装神姫 BATTLE MASTERS 総合 PART 189 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION PART 8 ログ 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR PART 18 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR カード交換 PART 1 神姫デザイナー 素体 [MMS] 浅井真紀氏eden plastics 第1弾 第8弾 ライト第1弾 島田フミカネ氏digital bs tuners 第2弾 第5弾EXウェポンセット カサハラテツロー氏カサハラテツローHP 第3弾 篠房六郎氏篠房六郎日記 第3弾EXウェポンセット GOLI氏GOLI OFFICIAL BLOG 第4弾 okama氏okama 第4弾 第8弾EXウェポンセット 柳瀬敬之氏WIND FALL 第5弾 第10弾 間垣亮太氏わんわんROOM ver1.5 第6弾 清水栄一氏・下口智裕氏ナデガタサーカス 第7弾 第11弾 CHOCO氏CHOCOLATE SHOP Float 第7弾EXウェポンセット ちびすけマシーン氏Candy Meteor labo. 第9弾 たにめそ氏TURNINGPOINT ※第2弾のBLADE氏と第6弾EXウェポンセットの鬼頭栄作氏はサイトなし @WIkiの新プラグインとかテスト youtube表示プラグイン IRCチャットプラグイン チャンネルとニックネームを指定して下さい あなたのニックネーム ニックネームはには9文字までの半角英数が使えます。 空白は使えません。他の人と重複してはいけません。 入室するチャンネル チャンネルの名前には空白は使えません。 チャンネルの名前の先頭には # + ! などが使えます。 一覧にない名前を指定すると自分でチャンネルを作ることになります。 設定 初心者モード 初心者 普通 文字の大きさ 91216pt 表示の省略 参加 表示 非表示 退出 表示 非表示 切断 表示 非表示 ニック変更 表示 非表示 @+の変更 表示 非表示 招待に応じる? 応じる 無視する Appletタグ 自動APPLETタグ (表折り曲げ実験) 01 アーンヴァル 16 ウィトゥルース 32 エウクランテB 02 ストラーフ 17 グラップラップ 33 イーアネイラB 03 ハウリン 18 ストラーフW 34 スクールバッグ(ピンク) 04 マオチャオ 19 アーンヴァルB 35 スポーツバッグ(黒) 05 ヴァッフェバニー 20 アーク 36 ラジオロンドCD+500Spt. 06 サイフォス 21 イーダ 37 07 紅緒 22 シュメッターリング 38 08 ツガル 23 ムルメルティア 39 09 ジルダリア 24 飛鳥 40 10 ジュビジー 25 ゼルノグラード 41 11 フォートブラッグ 26 rp.ハウリン 42 12 エウクランテ 27 rp.マオチャオ 43 13 イーアネイラ 29 ツガルbx. 44 14 ヴァッフェドルフィン 30 ランサメント 49 ポモックprot. 15 ティグリース 31 エスパディア 50 パーティオprot. 攻撃力ベスト3(打撃系) 魔槍“グングニル”:999 ラムダオ:870 ミョルニルハンマー:780 攻撃力ベスト3(射撃系) ガトリング砲“アイゼンイーゲル”:800 ロケット砲“シュトルム・ウント・ドラング”:730 ドラゴンキャノン:700 攻撃力ベスト3(投擲系) モアイ像:805 ナヴァグラハ:630 “ハルバード”大型ミサイル・跳び箱・スーパーダイス(目が6):600 攻撃力ベスト3(スキル) ドラゴンクラッシャー:4000 バレットカーニバル:3800 ディーヴァの煌輝:3600 防御力ベスト3 争上衣「ツェンシャンイー」:220 胸甲・心守「きょうこう・しんじゅ」:200 サキュバスメイル 胸:160 命中率ベスト3 素手:350/2 ブーメラン:300/1 アスパラスピア:280/1 回避率トップ UWジャケット・タイプ・リュフトフェン:40 フローラル・チェストピース:40 プリンセススカート:40 リアブースターJRv21:40 アイオロス・リアウイング:40 スタン値ベスト3 スタンロッド 190 センス・オブ・ユーモア 175 金ダライ 170 ダウン値ベスト3 芭蕉扇:200 ロケット砲“シュトルム・ウント・ドラング”:190 クライモア:180
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/298.html
Show No Mercy - なさけ むよう - 前編 (… 何が、どうなっているんだ?) 俺は、今、目の前で起こっている状況が理解できていなかった。 「どうしたの? 早く武器を捨てないと、あの天使子ちゃんの頭に風穴あいちゃうわよ?」 俺の武装神姫・アルトの前に、そんなことを言いながら凄んでいるストラーフタイプがいる。 そしてその少し後ろに、天使子…アーンヴァルタイプの首をつかんで引き寄せ、頭に銃を突きつけているストラーフタイプ。 2人のストラーフは公式のイメージからはあまり想像できないような笑みを浮かべ、対するアーンヴァルは訴えかけるような怯えた表情でこちらを見ている。 「マスター…」 アルトが戸惑ったような様子で俺に話しかける。 いや、俺の判断を求められたって俺だってワケわかんねぇよこんな状況。 (いや待てよ、待て待て…もう一度最初から思い返してみよう…) * * * …そうだ、事の起こりはバトルセンターの辻対戦だ。 例の賞金1億のバトルロイヤル。その練習というか前哨戦というか、巷では大小さまざまな規模のバトルロイヤルが行われていた。 ファーストランカーである俺のアルトには大会そのものへの参加資格はないが、辻対戦のバトルロイヤルとなれば話は別だ。 むしろ、ボスクラスの仮想敵として歓迎される事すらある。 今参加しているバトルロイヤルも、そんな感じで誘われたんだっけな… 「いや、俺のアルトはファーストだよ? それに、やるからには俺たち容赦しないよ?」 それでもかまわない、全国相手にするんだから本気でやってくれた方が練習になる、とかなんとか… ほほぅ~、俺のアルトで練習かい? 言っちゃってくれちゃったな? よーし、お望みどおりたーっぷりと経験値稼がせてやろうじゃねぇの。 そんな感じで、俺とアルトは今のバトルロイヤルに参戦したんだよなぁ…。 < < < 切りかかって来たマオチャオタイプを紙一重で避け、そのまま距離を取ってビームライフルを二射、三射。 バランスの崩れた所にビームを撃ち込まれたマオチャオは、しかし強引に体を捻ってアーマーで受け、致命傷を回避する。 (意外とやるわね…) 空中から見下ろす私を、体勢を立て直したマオチャオは鋭く、そして驚いたような目で見つめている。 私…武装神姫のアルトは、ハウリンタイプの武装神姫だ。 だが、ハウリンタイプなのは基本の素体だけで、いわゆる公式の武装は一つも装備していない。 腕部にはシールドが接続されたアーマーユニット。マニピュレーターも大型の物が装着されている。 レッグユニットはスラスターやその他諸々を内蔵したこれまた大型の物で、私のシルエットを他の神姫にはあまり見られない末広がり状のものにしている。 そして一番目を引くのが、背中にある四基のブースターポッドだ。 普通の神姫よりも一回り大型化している私が、接近戦での素早さを売りにしているマオチャオタイプを驚かせる程の機動力を発揮出来るのは、このブースターポッドに負う所が大きい。 マスターによると、なんでも昔のアニメに登場したカオスなんとかというロボットから発想を得たとの事らしい。 そういう原典のある物は研究され易く、対処されるのも早いのでは? と聞いた時のマスターの複雑そうな表情は今でも記憶に残っているのだが… とにかく、私はこの武装でここまで戦って来たし、ファーストリーグでも戦い抜いている。 こんな所で出汁に使われるつもりは毛頭ない。 …眼下のマオチャオが頭を振り、意を決したように跳躍して来る。 私は、その決意を受けて立つべく突進する。 爪をかわしてビームを射つ。ビームをかわして爪を振るう。 (…! 意外と…) 確か、このバトルに参加している神姫はほとんどがセカンドリーグ中位クラスのはずだ。 実際、生存者が三割を切った現状でも私はほとんど消耗していない。半分の力も出してはいないのに、だ。 そんな私に、ここまで食いついて来る神姫がいるとは思っていなかった。 最近のセカンドリーグには、躍進著しい神姫が増えている。もしかしたらこの子も、まだ見ぬ強者の卵なのかもしれない。 …だからと言って、ここで私が負けてあげる理由は何一つないのだが。 動きに少々“ひねり”を加える。 途端にマオチャオの動きが乱れる。 うん、まあ、こんな所でしょうね。この子一人にばかり時間をかけてもいられないし。 すれ違いざまに軽く足を当てると、マオチャオがこちらに倒れ込むようにバランスを崩す。 このまま抜刀して薙払って終わ [!警報!:右後方中距離に銃器形状:電磁場変化無し:温度変化無し:被ロックオン反応無し] ブースターポッドを接続しているバックユニットに内蔵されたサポートAI“壱松”が私を狙う誰かの存在を告げる。 ガイドレーザーの反応も温度変化も無い所からすると、光学照準の火薬式ライフルの類だろう。脅威度はそれほど高くない。 ビームサーベルを抜こうとした左手を裏拳の要領でマオチャオの鳩尾に入れ、そのまま体を回してビームライフルを私を狙う銃口の持ち主に向けて一射、二射。 はたしてそちらには、廃ビルの上でスナイパーライフルを構えたハウリンタイプ。 それを確認した私の頬をライフル弾が掠め、彼女のヘッドギアを私の撃ったビームが掠める。だが、それを気にした様子も無く、彼女が次弾を装填するのが見えた。 (なるほど…ここまで生き延びるだけの事はある、か) 私はそこでビームライフルを手放しもう一回転、空いた右手で意識を失って落下しようとしているマオチャオを掴んで引き寄せ、 その体を盾のように構えると同時にブースターを全力噴射、スナイパーの彼女に向かって突進する。 マオチャオの体越しに、彼女が明らかに動揺したのが見て取れる。 (…さすがに、揺れたわね) このチャンスを逃す手は無い。 今度こそ左手で抜刀、マオチャオの背中にサーベルの柄を突き立てて零距離でビームを発生させる。 上がった悲鳴はマオチャオのものか、ハウリンのものか。 私はそのまま速度を緩めずに彼女にぶち当たり、さらに廃ビルの屋上に残った構造物にぶち当たる。 サーベルを持つ手に三度目の手応え。私がそれを感じたのに少し遅れて、構造物が崩れ落ちた。 私が見下ろす前で、二人の神姫がポリゴンの塵になって消えようとしている。 「こ…な、ひ…ど…」 絞り出すようなハウリンの声。 「…そうね」 私はそう答えた。 彼女たちが消え去るのを見届けてから、私は落としたビームライフルを拾いに廃ビルの屋上から飛び降りた。 * * * 「マスター、戦況を」 「オーケーアルト、残りはお前含めて一ケタだ。もう少し行ったトコに4人ほど反応がある。他はどれも遠いし…もうほとんどタイマンだな」 「なら、結局皆そこに集まる事になりそうですね」 「あぁ…お、解像度変わった。あ? なんじゃこりゃ」 「どうしました?」 「いや、なんかここもタイマン×2みたいなんだが…えらく間合いが近いのがいるな。データ回すぞ」 「はい…来ました。確かに、格闘距離にしても近過ぎますね。組み技でしょうか?」 「神姫がか? そりゃ面白ぇな。マジでそうなら決着がつく前に見ておきたいな」 「同感です。加速します」 「燃料の残りには気をつけろよー」 * * * 広大なフィールドのそこここにあるゴーストタウンエリアのひとつ。 4人の神姫が戦っているのは、その中央付近に設けられた広場のようだった。 アルトはガレキの間を抜けてすべるように飛びながら戦場に近づいていく。 このままウマいこと漁夫の利が取れりゃ楽なんだが…なーんてコトを俺が思ってると 「ぅあああぁーーーーッッッ!!!」 悲鳴。ひとつ決着ついたか。 「マスター」 「組み技の方じゃねぇな。うし、勝った方に奇襲だ。カブトの緒を締めなおすヒマなんざ与えんな!」 「了解」 奇襲とは言うものの、今参加しているシステムだと索敵範囲を少し広げりゃお互いの位置は丸見えだ。 だから、少々トンチが必要になる。 アルトは相手との間に比較的大きなガレキを置く位置にまわり…ブーストポッドからミサイルを発射した! 轟音とともに吹き飛ぶガレキ。相手に襲い掛かるその破片に隠れてアルトがビームサーベルを構えて突進する。 だが、破片に気を取られたハズの相手は即座にアルトに注意を移し、大きくバックステップして初撃をかわす! (にゃろう、意外と冷静だな) でなけりゃなんか優秀なバックアップがついてるか、だな。俺は適当な理由をつけて納得しておく。 初撃をハズしたんなら奇襲は失敗…そんならとっとと切り替えて仕切り直し、だ。 だが、ソコで相手の神姫…ストラーフタイプだ…がわけのわからないことを言い出した。 「おーっとそこまで! 動いちゃダメよ! 武装解除しておとなしくなさい!」 「でないと…あの天使子ちゃんがタダじゃあすまないわよ?!」 そのストラーフが指差した先には、同じストラーフタイプに首根っこを引っつかまれて 頭に銃を突きつけられた天使子ちゃん…アーンヴァルタイプの武装神姫がいた…。 もどる/後編へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/765.html
熱き心魂──あるいは二日目その一 さて、“鳳凰カップ”という祭りもいよいよ折り返しを過ぎ二日目。 今日も昨日同様……いや、それ以上に私・槇野晶と“妹”のアルマは 出典ブースの準備に余念がない。何せクララ……もとい梓とロッテの “大番狂わせ”は、良かれ悪しかれ多少の注目を集めてしまう物だ。 MMSショップ“ALChemist”のホームページにも、問い合わせが幾つか 寄せられていた。恐らくブースへの来客数も微増するだろう、有無。 「というわけでだアルマや、今日は朝からかっ飛ばして良いぞ?」 「え、ええっ!いいんですか!?……レパートリー無くなりそう」 「一向に構わん。全力全開、魂の限りを込めて唱い上げるのだ!」 「……はいっ、精一杯……唱える限り、あたし……唱いますね?」 本当は誰かに手伝ってもらいたかったが、梓とロッテは決勝ブロックの 説明を受けねばならぬ故、武装一式を持って入場時に別れたっきりだ。 こういう時に手を貸してくれる係累はいないし、“オーナー”とて原則 店の経営自体には不干渉だ。今後も決して、表に出る事は無いだろう。 アルマは客引き……を兼ね“己”を表現する為、ブース内のステージで 唱うのが仕事だ。なので、今日も私一人で此処を切り盛りする訳だな。 『只今よりゲート開門いたします!皆様、二日目も頑張ってね~っ!』 「……にしても昨日もそうだが、妙にノリノリだなこのウグイス嬢め」 「なんというか、マイスターみたいな印象受けますよね……あ、いえ」 「ちょっと待てアルマ、私はあんな可愛げ満載の雰囲気ではないッ!」 「そんな事はないんじゃないかな、小さなレディ達?十分、可憐だよ」 思わず噴きそうになりつつも、慌ててアルマから手を離し正面を見る。 そこにいたのは既に幾人か並んでいる客達だった。その先頭にいたのは 以前クララの初戦を務めた“アラクネー”のオーナー、前田氏だった。 ……この様な歯の浮く台詞が言えるのは、彼だけだ。間違えはしない。 無論、アラクネー嬢も一緒だ。とは言っても、彼女はスーツ姿だがな? 「げふげふ……貴様ら、アラクネーにウチの服など入り用なのか?」 「服その物は某の趣味ではないが、ネクタイだけなら良さそうでな」 「えっと……そう言えば、そうですね。ネクタイなら、合うかも?」 「アルマ君、だっけ……君は、ライブの準備をしなくていいのかい」 「あっ!?す、すみません今すぐにしますからっ!あうう……ッ!」 前田氏に急かされて、アルマが楽屋の用途を為すコンテナに飛び込んだ。 その合間に私は、アラクネー嬢のスーツに合うネクタイを見繕ってやる。 そして彼らを捌ききり、次の者を応対する頃……それは唐突に始まった。 ハンディ・シーケンサーによるパーカッションの音色に続き、弾ける弦。 それは地中海の潮風を思わせる軽快なリズム、それでいて勇壮な音色だ。 『♪ビルの林-おか-に小さな躯晒して、水面に映した想い出-かげ- 汐の様に遠ざかる日々……それでもあたし、振り返らず進むの 暮らした昔大事にしたい!でもねもっと、今を輝かせたいッ! 星無き遙かな黒天-よぞら-に、茜-あさひ-の色を宿したいの! 現在-今-が果てに過ぎてもあたしの想い、決して消させないよ そうよ──────忘れないの、この傷-むね-の痛みはッ!!』 題名は“朱金-あかね-の夜明け”。ラブソングなのか戦いの挽歌なのか 良く分からぬのだが、作詞作曲等全ての作業をアルマが行ったらしい。 アルマに言わせると『あの人の声には、届かなくてもいいんですよ』。 つまりは自らの言葉で、声で……そして想いで、曲を作りたいらしい。 こういった行為は、まさに神姫の“創造性”の極北とも言えるだろう。 テンポの速い曲故か、あっという間に……4分足らずで独唱は終わる。 「う……うおおぉぉー!?唱ってる、神姫が唱ってるぞぉーッ!?」 「戯けッ!怪物でも見る様な声を出して、それ程驚く事か貴様ッ!」 「いやだって……この娘“アルマ”だっけ、ストラーフでしょ?!」 「有無。だが戦いだけが神姫の姿ではないのだぞ、この服の様にな」 喚く男性客……恐らくは高校生か?……を一喝しつつ、私は思い出す。 現在の様にMMSが神姫として……更には“武装神姫”として、規格の 統一が為される前の試作期に何タイプか存在した、“神姫”達の名を。 故あって、私は神姫の黎明期……試作段階の逸話を色々と知っている。 その頃は音感能力特化型等、実に様々な能力を持つ神姫が試作された。 中でもとあるタイプに属する一人の神姫は、“訃報”が報じられた程に 一過性ながらも人々の話題となった、言語処理系特化型の神姫である。 そうか、もう大分経つか……“武装神姫”以外を知らぬ者も多い筈だ。 『えっと……皆さんッ、今日も“鳳凰カップ”に来てくださって……』 『Woooooooooooooooooooooooooooo!!!!』 『……あ、ありがとうございますっ!このお祭りに花を添えたくて!』 そんな感慨も、アルマの声に惹かれて訪れた客達への応対と、それ以上に アルマの前に群がってきた“観衆”の熱い叫びに、早々と掻き消される。 ……にしても、何十人いるのだ?今日は“鳳凰カップ”の決勝戦である。 そちら目当ての方が必ず多い筈で、しかもこのブースは“祭典”で用いる 簡易型テーブル3~4台分の幅しかない。それなのに、この盛況振りだ。 『恥ずかしかったけど……今日は一日唱い続ける事にしましたッ!!』 「凄い人手ですね、決して大きくないブースなのに買い物客も聴衆も」 「む?貴様ら……戸田静香とココか。暇潰しに来た……いや、違うか」 「まさか。私も個人ブランドをやっているんです、気は抜けませんよ」 客の列に紛れてやってきた戸田静香と、会話をする。そう言えば彼女も “TODA-Design”という銘で、エルゴ等に神姫用衣装を提供していた。 不敵に笑う彼女らしい動機とも思えた……のだが、真実は違う様だな。 そして私達を後目に、アルマの挨拶で“観衆”は一気に燃え上がった! ……この場合“萌え上がった”でも間違っていない気がするな、有無。 「静香が“ライバル”の偵察をしたい、って建前で……もごもご!?」 「あくまでこれは偵察なの。そうでしょココ?ごめんなさい、晶さん」 「まあどちらでも私達は構わぬ。存分に見て、聴いてゆくが良いぞ!」 『拙いあたしの唄ですけど、少し疲れたら聴いていって下さいねッ!』 『アルマちゃーんッ!!いーじゃん、いーじゃんすげーじゃんッ!?』 『次は“妹”を題材にした……“天空-あおいそら-の鳥”ですッ!!』 『Woooooooooooooooooooooooooooo!!!!』 ──────不死鳥の様な心は、皆も生き返らせるんだよね。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1158.html
{表の世界の戦闘} 現在、俺がいる所は神姫センターにいる。 細かく言うと神姫センターの中にあるオフィシャルバトルという部屋に居る。 この部屋には巨大な箱型の筐体がいくつもあり、その中で武装神姫達が戦うバトル用の室内みたいなもの。 ルールは簡単。 武装神姫同士がバトルし、力尽きた神姫が負けというシンプルな勝敗だ。 オーナーの場合、基本的に神姫が闘っている間はオーナーはただ見てるだけ。 観戦というべきかな? ある程度オーナーからの指示とか命令を言ってよいとも聞いたし、まぁ司令塔みたいなもんだな。 俺はそんな部屋の中が見渡せる場所の椅子に座って煙草を吸ってた。 勿論喫煙用の席でだ。 ん、何故俺がこんな所にいるかって? 一応バイトだからといって、俺はこいつ等(アンジェラス達の事)のオーナーだからなぁ。 ズーっと部屋の中で遊ばせとくのも、ちょっとなぁ~、と思い俺は神姫達にこう聞いた。 「お前等、バトルに興味あるか?」 言ったあげく、この場所に来てしまったというわけ。 あの時のクリナーレの様子は凄かった。 『やっと闘えるよー!』と言いながらはダンベルをブンブン回しながら、はしゃいでいたもんなぁ。 そして以外にも、気が弱いパルカがバトルに興味があるという事。 アンジェラスやルーナについては、バトルする否かは俺の意志に従うまでらしい。 そんなアンジェラス達は今俺の両肩にチョコンと座ってワクワク、ウキウキしているご様子。 …そろそろ行くか。 煙草を灰皿に入れ、立ち上がる。 そのまま寄り道せずに、他の人が使ってなくて空いている筐体の目の前で立ち止まる。 ふむ、中はゴーストタウン…かぁ。 よく出来てる。 俺がフムフムと筐体に興味を示してると、クリナーレが俺の頭に上り騒いだ。 「ねぇねぇ、アニキ!ボクが一番最初に闘っていい?」 どうやらクリナーレの奴は初陣したいらしい。 その発言を聞いた他の神姫達も。 「ご主人様、我侭は言いません…ですけど、やっぱり一番最初にご主人様と一緒に闘いたいです!」 「アタシもお姉さまと同意権ですわ」 「お兄ちゃんのためなら、私、頑張ります!」 アンジェラスは俺の目の高さに合わせ、リアウイングAAU7を使って空中停止しながら言う。 ルーナは俺の右耳近くで言い、パルカは左耳近くで言う。 俺は溜息を吐き、空中停止しているアンジェラスを右手の手の平に着地させる。 「あのな~お前等。対戦相手がいないのに、そーハシャグなよ。誰が初陣を切るかは俺が決める。だから大人しく待ってろ」 『は~い』と四人一斉に言う俺の神姫達。 意気投合してるなぁ~。 おっとー。 対戦相手が来たみたいだ。 年齢は俺より上のサラリーマンぽい人だった。 軽く挨拶してお互いのどの神姫と闘わせるか話す。 対戦相手のオーナーレベルは中の下ってな感じだな。 相手の神姫は悪魔型のストラーフかぁ。 レベルは…20。 攻撃・命中・回避・防御も全て平均的。 LP・SPはレベル無し。 さて、誰で初陣を切るか…。 アンジェラスは近距離・中距離・遠距離で斬撃・射撃が得意、何処でも攻撃できる万能型。 クリナーレは近距離で打撃が得意、高い攻撃ができる近距離型。 ルーナは中距離で斬撃が得意、ヒット&ウェイでトリッキーな攻撃ができる中距離型。 パルカは遠距離で射撃が得意、スナイパーな攻撃ができる遠距離型。 ん~どれも利点があるけど、相手の武装が気になる。 さぁ誰を選ぶか…。 「相手の武装が解らないからここはアンジェラスで」 「接近して相手をすぐ倒すクリナーレで」 「トリッキーな攻撃で相手を翻弄させるルーナで」 「相手を寄り付かせないで倒すパルカで」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1774.html
{イリーガル・レプリカ迎撃指令…パルカ編} 「それじゃあパルカ以外は散開。敵は見つけ次第破壊しろ」 「「「はい!」」」 「いけ!」 俺の声と共に夜のアンダーグラウンドの街に散開する三人の神姫達。 最近、イリーガル・レプリカの出現率が低下してるらしい。 多分アンダーグラウンドのオーナー達がよってかたってイリーガルを破壊しまくるからだろう。 そりゃあ数も減るわなぁ。 「お兄ちゃん…」 「………」 左肩に座ってフル装備したパルカが暗い顔で俺に問いかけてきた。 「また…私だけ出撃禁止なんですか?」 「…あぁ」 俺はというとパルカの答えに声低く答えた。 あの高速道路でのバトル以来、パルカに軽くトラウマみたいなものが出来ちまった。 それはバトルでの恐怖感が普通の神姫より何倍も感じてしまうもの。 あまりにも増幅された恐怖感でパルカはバトルになった途端に力が抜け闘う事が出来なくなってしまうのだ。 『しかた無い・しょうがない』という言葉で済ませる事は出来るが、本来の『武装神姫』としての役割を果てせなくなってしまう。 パルカはそれが怖くて、自分が闘えないと知っててもこのように俺と一緒にアンダーグラウンドに来る。 俺的には来て欲しくないのだがパルカがどうしても、と言いしかたなく同行を許可してるだけ。 でもアンジェラス達みたく散開させて敵の討伐には行かせない。 行かした所で返り討ちになるのは目に見えてるからだ。 「あの…私は闘え」 「『闘えます』か?嘘つけ」 「でも!」 「でももクソも無い。今のお前じゃイリーガルの奴等にバラバラにされるのがオチだ。恐怖感は少しずつ直すしかない」 「私は役立たず…ですか?」 「『武装神姫』としては役立たずだな」 「! お兄ちゃん…」 パルカの心の痛い所を言葉で突き刺す。 俺はこういう事に関してはストレートに言う野郎だ。 同情とかあんまりしてやらない。 そいつの為にもならないからな。 「でもお前は何も『武装神姫』として役立つ必要は無い。お前にはお前の他に役立つ事があるさ」 「…けど」 「アンジェラス達が出来て自分だけ駄目、なのが許せないのか?」 「はい」 「まぁ気持ちは解らなくもない。だから少しずつ恐怖感を克服しようぜ、俺と一緒に」 「お兄ちゃん、嬉しいですぅ。私はお兄ちゃんの武装神姫になれて嬉しいです!」 「何も弐回も言う必要はないって。逆に恥ずかしいぞ」 さっきまで泣きそうな顔だったパルカが今は少し涙を流しながら喜んでいる。 まったく、本当に世話の掛かる妹みたいだぜ。 アンダーグラウンドの街を歩きながら路地裏の角を曲がる。 すると。 「ひ、ひぃー助けてくれ!」 一人の三十歳ぐらいの男が恐怖に怯えた顔しながらこっちに走って来た。 なんなんだいったい? 「イリーガルの神姫だ!俺の武装神姫は壊されて、近くまで来ている!!」 「チッ!こんな時に!!」 マズイなぁ~。 今はアンジェラス達を散開させて討伐しに行かしてるから、あいつ等がいない。 居るとしたらパルカだけ。 でもパルカは…。 クッ、兎に角この場は逃げるしか。 「お兄ちゃん!私にヤらせてください!!」 「馬鹿!お前じゃ無理だ!!」 「き!?来たー!奴等だ!!」 「ッ!?」 男はそのまま逃げてしまった。 俺は敵を見据えると数は1、2、3! 三体もいやがる! マズイにも程がある! あの男、とんでもない置き土産してれやがったな! 今度あった時には必ず暴力をプレゼントしてやる! 「お兄ちゃん危ない!」 「エッ!?ドワッ!」 パルカは俺の右手を無理矢理に引っ張る。 そのせいで俺はバランスを崩し地面に右膝を付けるような体制になった。 そしてさっきまで俺の頭や上半身があった場所に敵が撃った弾が通過していく。 あ、危なかったー。 パルカがもし引っ張ってくれていなかったら、今頃俺の上半身は蜂の巣のように穴だらけになっていたぜ。 でもマズイ状況には変わりない。 どうするべきか!? 考えろ、考えるんだ! 「お兄ちゃん…私、行きます!」 「え!?ちょっ、ちょと待てパルカ!」 ライフフォースを右手に持ちパルカは俺に背中を見せながら言う。 「ここでお兄ちゃんを守らないと皆に怒られちゃいます!」 「でもパルカ!お前はまだ!!」 「お兄ちゃん!心配してくれるのは嬉しいですけど、私は弱くありません!!もう皆の足を引っ張る私じゃないんです!!!」 「!? パルカ、お前…」 「叱るのは後です。今はお兄ちゃんの目の前に居る敵を倒します!」 「パルカー!」 パルカはスピードを出して敵に向かっていった。 パルカの視点 私はお兄ちゃんの大声を無視して敵に向かって飛んでいく。 敵は飛び道具系で弾幕はるような形で撃ってきて少し怖いです。 でも今の私は恐怖感なんかありません。 あの時、お兄ちゃんが敵に狙われた時に私は咄嗟に行動が出来た。 そしてお兄ちゃんを助けた瞬間、何かかが身体からはじけ飛んだような感覚があり、今までの恐怖感がまるで嘘のように無い。 多分、自分が死ぬ事と私が死ぬ事に怯えていたのだと思う。 でもそんな事で怯えていては必ずいつかは死んでしまいます。 お兄ちゃんや皆を死なせないためにも、私が頑張らないといけないと思いました。 そう思えば私は怖くない。 だから恐怖感も感じない。 今の私なら出来る! ごめんなさい、お兄ちゃん。 言う事きかなくて…。 ありがとう、お兄ちゃん。 心配してくれて。 でも私はお兄ちゃんを守りたいから。 だから。 「だから私は闘います!ヴェーニア!!」 <ヴェーニア> ジャララララ!!!! 大気中から無数に精製し、ライフフォースを中心にして翼状に展開させる。 このお兄ちゃんから貰ったこの武器で敵を倒します! 「蒔く!」 <セミナーレ> バシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!!! ライフフォースから無数の銀の矢を全方位に向けてばら撒くように放つ。 すると敵はバラバラに散開し銀の矢を避けていく。 敵の一体目の姿が見えました! 犬型のハウリンです! 姿が見えたのならこっちのモノです! 「ヴェーニア!奔る!!」 <ヴェーニア&ルケーレ> 再びライフフォースを中心にして銀の矢を再生させ翼状に展開させる。 でも銀の矢を半分程残し残りの半分を弾丸のように相手に撃ち出した。 「!?キャー!?!?」 ハウリンは銀の矢に命中し地面に落ちていく。 残り二体です! 「ヤァアアアアーーーー!!!!」 紅緒が私の後ろから攻撃してきました。 でも瞬時に振りかえりライフフォースを敵に向けて。 「護る!」 <レメディウム> ジャララララ!!!! ガキャン! ライフフォースから広がるヴェーニアの翼で私を覆い、敵からの攻撃を防ぐ。 更に敵の武器、破邪顕正をガッチリとヴェーニアの翼で取り囲み抜けなくした。 そしてそのまま。 ギギギギ、バキィ! 破邪顕正はヴェーニアの翼の力で折ってしまいました。 これでは相手は攻撃できません! 今です! 「断つ!」 <セクティオ> ズバッ! 「グヮァー!」 大きめな銀の矢、一振りを手に取りライフフォースにセットし、そのまま大上段から相手に斬りつける。 紅緒は斜めに斬られ、そのまま身体の中身を盛大に噴出しながら落ちていった。 残り一体です! でも何処にいるのか解りません。 完全にロストしてしまいました。 今のうちに再生しといた方がよさそうです。 「ヴェーニア」 <ヴェーニア> ジャララララ!!!! 再び銀の矢を再生させる。 ハウリンを倒すために半分程使ってしまいましたからね。 だからの次に備えて再生させたのです。 でもライフフォースは疲れていないかな? 大丈夫かな? <大丈夫、マスター、心配、ナイ> 「でも心配だよ。私だけのライフフォースなんだから」 <マスター、酷似、オールマスター、性格> 「私がお兄ちゃんと似ている?」 <一部断定> 「少しだけって…でもなんだか嬉しいです。本当の兄妹みだいで…」 <! マスター、敵発見、ドウスル?> 「勿論、倒します!」 <承諾!> ライフフォースを構える。 敵はヴァッフェバニーですか。 ならお互い飛び道具が主要ですね! バババババ!!!! 敵はSTR6ミニガンを乱射してきました。 私は負けじとライフフォースから銀の矢を乱射させる。 途中、銀の矢と敵が撃ってきた弾がぶつかり合い弾同士が砕け散る。 でもこのままの状態が続くのでしたら私の勝ちです! なぜなら。 カチッカチッ 「ナッ!?弾切れ!」 敵のヴァッフェバニーはSTR6ミニガンが弾切れに気づき慌てる。 その隙が命取りです! 私はライフフォースのお願いしてヴェーニアして銀の矢を補充。 そして再びライフフォースを敵に向けて照準、というより私の目と勘で狙いつけ。 「壊ツ!」 <ディルエレ> バシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!!! 「ッ!?」 大量の銀の矢がヴァッフェバニーに飛んでいき、叫びあげる前に銀の矢の餌食となり絶命した。 ヴァッフェバニーだった残骸がボロボロと落ちていく様を見ながら、息遣い荒く両肩を上下に動かす程、私は疲れていた。 今頃疲れが出てきたのかな? 少し無茶しすぎました。 これじゃあ姉さんと同じです…。 「パルカ!」 「!? お兄ちゃん!?!?」 地上を見るとお兄ちゃんと姉さん達が居ました。 お兄ちゃん、私、お兄ちゃんの事守れたよ! 闘えたよ! 「お兄ちゃん!」 私はお兄ちゃんの胸に飛び込み自分の顔をこすり付ける。 あぁ、お兄ちゃんの匂いがします。 「まったく、危なかっしい行動するなよな。クリナーレの事言えないぞ」 「そうだよパルカ!ボクがいる時にせめてバトルしてよ!!心配じゃないか!!!」 「姉さん…。ウフフッ、これで姉さんとおあいこですね♪」 「ナッ!?パルカァーこのー!調子にのるなよ!!」 「おい!俺の胸で暴れるな!!」 お兄ちゃんは怒鳴っていましたが顔は笑っていました。 無言だったアンジェラス姉さんとルーナさんも笑顔で私を見ていてくれました。 そして姉さんも私にじゃれ付きながらも笑っていました。 私はこの笑顔を守るため、皆を守るために恐怖感を克服できたのでしょうか? もし違ったとしても別にどうでもいいです。 結果的にお兄ちゃんや皆のために頑張れたのですから。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/392.html
「Quel est dîner d aujourd hui ? 」 助手席から、声が聞こえた。 「Es gibt den aiready Reis. So bilde ich die Teeessiggurke. Ich bin so müde. 」 車を運転しながら、ドイツ語で応えてやる。 「확실히.오늘은, 큰 일이었지요.」 えっと…。 「何だ。今のは」 「韓国語ですよ。マスター。『今日は大変でしたね』って言ったんです」 助手席の下の方、クレードルの上でくつろぐ神姫が微笑みを浮かべる。 そう。彼女は武装神姫の侍型MMS。名前は『椿』だ。彼女は、そのAIの性能を発揮して、俺の仕事の秘書として、通訳兼語学指導者として、そして、一人暮らしの俺の話相手として、色々な場面でその能力を発揮してくれる。今や、俺の生活には欠かすことのできないパートナーだ。 ------------------------------------------------------------------- 必要に迫られて、彼女を手に入れた。あ、そこの君、「玩具を『彼女』呼ばわりなんて、コイツ、あぶねー奴なんじゃないの」とか思っただろ。ま、いいや。俺の場合、ネットで神姫を使った外国語学習の事例を見たのがキッカケとなって、神姫の購入を思い至ったんだ。俺の仕事はー、ま、言ってみればブローカー。右から左、必要とする人がいれは、品物を売って歩く仕事だ。その時、たまたまツテがあって、海外との取引の話を持ちかけられていたんだ。 「通訳の役にたつかも」 そう思って、神姫の購入を思い至った。 まだ人を雇えるほど儲けているわけではなかったし、通訳を探すツテもなかった。 正直、購入するときは、ちょっと恥ずかしかったけどね。 まぁ、通常の女の子向けの神姫より、武装神姫の方がハードルが低かった、と、そういうこと。 そして、同時に驚きもした。 神姫について知ってはいた。それでも、起動するまでは「人間の音声認識をして、勝手に動くことのできる人形だろ」くらいにしか思っていなかった。でも。 「はじめまして。私は侍型MMS、TYPE『紅緒』です。あなたが私のマスターですか」 起動直後の第一声だ。今でも覚えている。その動作、声の抑揚にー、そして表情。何ひとつ人間と変わらないその仕草を。 俺は彼女には、人間の女性を扱うのと同じように接することにした。 当初、彼女はバトルのために購入されたのではない、ということに少々戸惑った様子だった。しかし、自分の能力が求められている、というシュチュエーションは、彼女のやる気を引き出すのに十分だったようだ。その翌日、サードパーティの語学パックを使って、彼女は、英語、フランス語、ドイツ語、中国語(もちろん広東語と北京語の二種類は押さえている)やスペイン語など二十カ国語ほどをあっという間にマスターした。 彼女の存在は、取引先にも好評だった。ま、中には、テーブルの上で通訳をする彼女をいきなりワシ掴みにするお客もいたりして、彼女がその後しばらくの間ふて腐れる、という事態もあったりしたけどね。 その後、仕事も覚えてもらって、スケジュール管理や経理にと色々手伝ってくれている。 で、だ。 最近、そんな彼女の元気がない。 「そういえばさ」 しばらく続いた沈黙を破って声をかけた。 「名前の由来、解ったよ」 「はい、シガーソケットのことですか」 彼女が座るクレードルは、車内でも使えるようにシガーソケットから電源を供給されている。メーンの機能はバッテリーの充電だけど、その気になれば、PDAを使って彼女が一日の最後に行う、デフラグとバックアップをすることができる。 「昔ー、まだタバコが一般的だったころの名残だってさ。昔は、そこに発熱コイルを使ったライターがキャップ代わりに入っていたんだって。それが、だんだん車内で使う電気機器の電源供給源になって、その用途が一般化して、えーと、その一方で禁煙運動が進んで、タバコを吸う人はほとんどいなくなったけど、名残でそのまま残ってしまったんだと」 「へぇ」 「だから、ソケットの横にある小物入れって、実は吸って短くなったタバコを捨てるトレーだったらしいよ」 「はい、そうでしたか…」 なんだか、気乗りしない返事が帰ってくる。 うーん、そろそろ切り出してみるか。 「で、椿」 彼女の名前を優しく呼んでやる。 「最近、元気がないけど、どうしたのさ」 「いえ…そんなことは、ない、です。ええ。」 「歯切れが悪いなぁ。ここのトコの君の行動は変なんじゃないかな。ぼーっとしていることが多い」 彼女と暮らすようになってから、一応、神姫のAIのおおざっぱな概要や、ユーザーが抱えるトラブルなんかを調べていた。彼女たちは、人間と同様、環境によるストレスやなんかを感じる、らしい。俺は起動直後、購入目的を聞いて、戸惑いを見せた彼女の様子を思い出していた。彼女は武装神姫だ。武装神姫の存在目的はー。 「バトル、してみないか」 投げかけた。 「えっ」 彼女の顔が明るくなる。よほど嬉しいのか、その瞬間、彼女はその身体をぐるりとこちらへ向けた。 「でも…。マスターはバトルをなさらないのでしょう。私のために、そんな時間とお金を割くなんて無理をされなくても…」 と逡巡する。 やれやれ。 「じゃぁ、こう考えるんだ。君は、ウチの唯一の社員だ。さて、社長であるボクは、よく働いてくれる社員のためにも福利厚生を考えなきゃいけない。そうだろ?」 うーん、人間の女性だったら、ここで手でも握らなきゃいけないトコだ。 取り合えす、片手を使って指先で彼女の頭をなでてやる。こわばっていた彼女の身体から、力が抜けた。 週末がやってきた。 俺たちは近場の神姫センター登録をしている店を訪れた。 バトルは大きく分けて二種類ある。ひとつは神姫BMA(武装神姫バトル管理協会)によるオフィシャルなもの、これは実際に闘うリアルバトルだ。もうひとつは、いわゆるバーチャルバトル。こちらはまだBMAの公認こそは得られていないものの、装備の破損などを嫌がるユーザーの支持も多く、ほとんどのセンターでバーチャルの筐体を用意している。バーチャルのみでも全国ランキングなどが付けられ、準オフィシャルみたいな形で大会が開催されている。さすがに初めてのバトルなので、椿と相談して今回はバーチャルバトルに挑戦することにしていた。 さすがに人が多い。対戦台の前でバトルの指示を出すプレイヤーだけではなく、ギャラリーも胸ポケットに入れたそれぞれの神姫と一緒にモニターで対戦の様子を観戦している。大画面ではブースターと羽を付けた猫型が地面すれすれを滑るように駆け抜けていく姿が映されていた。だめだ。あんなのとやったら、間違いなく向こうのワンサイドゲームで終わっちゃうよ。 俺は周囲の神姫とマスターたちを観察してみた。ありゃ、マスターと神姫でお揃いの服着てやがる。あっちの神姫は眼帯しているけど、ファッションだよね、きっと。コッチには頭の上に神姫を載せてる奴もいるぞ。えー、シッポをパタパタさせている犬型の君。マスターの頭上でポテチの袋を振り回すのは止めなさい。 とか心の中でツッコミを入れていて、ハタと気づいた。 「どうやって対戦するんだ」 よく考えたら、昔の対戦ゲームのように一人プレイをしていて、そこに乱入とか、そういうスタイルではなさそうだ。店員を捕まえて聞いてみることにした。 店長なのだろうか、妙に落ち着きのあるその男性は、「なにこのオッサン」などという態度はおくびにも出さず、丁寧に対応してくれた。彼女を購入した店とは大違いだ。今度から、ひいきにさせてもらおう。 そして、今、俺は対戦相手だった神姫のオーナーと談笑しているところだ。 バトル?あぁ、負けちゃった。 しょうがないでしょ、マスターも当の神姫も初めてなんだし。ただ、一方的に打ち負かされるでもなく、それなりに内容のあるバトルだったことは、椿にも良い経験になったろうと思う。 「でも、銃の扱いが上手かったですね。あなたの戦法だったんですか」 学生だろうか、温厚そうな表情の持ち主だ。彼の神姫は騎士型。最近神姫を購入し、バトルを始めたそうだ。店長は、俺と同じく、初心者でなおかつバトルの相性がよい騎士型神姫を持つ彼を紹介してくれた。「僕も、初めての時は店長さんに対戦相手を紹介してもらったんです」そう言って、彼は快く対戦に応じてくれた。 缶コーヒーを飲みつつ、彼の問いに答えた。 「ああ、こっちが有利に立ち会える状況になるように、そのための呼び水に使おうと思ったんだ。銃でダメージを与えられるとは思っていなかったよ」 テーブルの上では椿が、さっきまで鬼のような剣戟を打ち合っていた、彼の神姫と楽しそうに話している。神姫仲間がいなかったことも、彼女のストレスの一因になっていたのだろうか、と思う。 「マスター」 と、椿が振り返った。 「はいな」 「あの…、彼女にメアドを教えても構いませんか」 「あ、僕たちは構いませんよ」 「そういうこと、いいよ。椿」 彼女は、相手の神姫と手を取り合い、きゃぁきゃぁと騒ぎ始めた。 対戦相手と別れた俺たちは、店内の一角にある神姫コーナーを見て回っていた。そして解ったのは、想像以上に神姫のグッズというのは種類がある、ということだった。武装にはじまり、家具(神姫サイズで実際に機能する家電もある)、バイクや車などの乗り物(どこで乗るんだ)など、など。服なんかは、メーカー品のほかに、個人が制作した品の委託販売もしているようだ。やっぱり一品ものは手間がかかっているだけあり、値も張るが出来は見事なものだった。そんななかから、俺は、袴の和装セットを購入することに決めた。椿は辞退しようとした。でも。 「そういえば、今まで君は僕に尽くしてくれたけど、僕は君になにもしてあげてないしね。たまにはプレゼントくらい贈らせてくれよ」 彼女は消え入りそうな声で、「ありがとうございます、マスター」と言うと、シャツの胸ポケットの中に引っ込んでしまった。 レジを打ってくれたのは、先刻、神姫とペアルックを決めていた少女だった。委託販売している服は彼女の手によるものらしい。梱包しながら、商品の説明をしてくれた、曰く「リアルバトルにも使えるだけの対弾、対刃、対爆性能がありますから」とかなんとか。なんだか、スゴイことになってるんだね。 「で、さ。スーツをオーダーしたいのだけど、いいかな」 「マスター」 椿がポケットから顔を出す。 「この娘、仕事を手伝ってくれているんだ。取引先相手に素体姿のままってのもどうかと思ってね」 「仕事を手伝うって、どんなことををしてるんですか」 質問を投げかけたのは、少女の犬型神姫だ。やけに礼儀正しい。 「ホラ、椿」 「ええ、マスターのお仕事で取引先が海外になることがあるんです。その時の通訳を…」 おずおずと答える。 「え、それじゃぁ、外国に行ったこともあるの」 「はい」 「今度、是非そのときのお話を聞かせてもらいたいわね」 少女の言葉に、犬型神姫も大きくうなずいていた。 「なんだか、今日は盛りだくさんだったね。まだ、お昼を回ったばかりだけど」 「はい」 胸元から聞こえる声の通りが良い。 「また、バトルしにあの店に行こう。次の休みにでも」 「え、スーツの仕上がりはまだ先…」 「いいんだ。俺も面白かったし、やっぱ勝ってみたいじゃん。それに、君も友達ができた方が楽しいでしょ」 「でも、本当によろしいのですか」 「ああ。君の浮かない顔は見たくないし。…今の君はすごく生き生きとしてる。そんな君と一緒にいることが嬉しいんだよ」 胸元の生地がギュッと掴まれる。彼女が俺の胸に顔を埋めて抱きついているのが見えた。 「Я люблю вас, оригинал.」 「また、俺の知らない言葉を…」 おしまい。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1882.html
{クリナーレとネメシス} 猛攻撃をなんとか切り抜けながら次のシャッター前まで来る事が出来た。 もうパルカは数え切れない程の人間を殺しているのが少し悲しいが今は躊躇なんかしていられない。 パルカのシャッターと同様にシャッターの横にあるIDカードを通す機械があった。 カードを機械に差し込み引く。 すると赤のランプから緑のランプに変わり、英語で『Three』と書かれているシャッターが徐々に上がっていく。 よし、ここまで同じだ。 「パルカ、敵が来たら早急に排除してくれ。俺はクリナーレを助ける!」 「はい!姉さんを助けてあげて!!」 「まかせろ!」 シャッターが人間が潜れば入れるぐらいまで開くと俺は身をかがめ侵入する。 体勢をたてなおしつつ辺りを見渡すと、これまたパルカと同じ構造になっていた部屋だった。 ど真ん中には大きな試験管があり、そこには一体の武装神姫が。 「クソッ!ここから出せー!!」 怒った表情でバンバン、と試験管の中から暴れる悪魔型の神姫がそこにいた。 クリナーレだ! クリナーレの手足が自由になっているのは何でだろうか? パルカは拘束されていたのに。 あっ! よく見るとパルカと同じ拘束機具は滅茶苦茶に壊されていた。 拘束機具を破壊して外に出ようとしたのか。 相変わらずの暴れっぷりだな。 「クリナーレ!」 「あ、おい!ここから…て、アニキじゃん!?なんでここに!!」 「助けに来たんだよ!今すぐ出してやるからな!!」 俺はコンソールを探すと壁側に大きなコンソールを見つける。 部屋の構造がさっきと同じなのですぐに見つけることができた。 すぐにコンソールにあるキーを入力し試験管のハッチを開けようとした。 「………よし!これで開くはずだ!!」 入力し終わり試験管の方に向く。 けど試験管のハッチは完全に開いておらず、中途半端に開いていた。 しかもかなり狭く。 どうしてだ! 何故開かない!? つーかぁ、なんで中途半端に開いてるんだよ! 俺は不思議に思いながら試験管に近づきハッチを調べる。 …あーなる程な。 「クリナーレ。お前、ハッチにも殴ったり蹴ったりしたろ?」 「え、うん。出れなくて苛々していたから」 「その所為でハッチが歪んで開かなくなっているぞ」 そう。 ハッチはクリナーレの攻撃よって歪み、歪んだ箇所が試験管に引っかかり開かなくなっていたのだ。 なんともまぁ~余計な事をしてくれたもんだぜ。 けどこれではクリナーレを助け出す事が出来ない。 幸いな事は僅かだが隙間が開いてること。 でも神姫サイズでも出入りできないぐらいの開き具合だ。 どうする。 …あっ! 「クリナーレ!今からハッチの隙間に装備品を渡すから試験管の中で装備しろ。装備すればこんな試験管ブチ壊す事ぐらいできるだろ?」 「当たり前じゃん!ボクをなめないでよね!!」 「それじゃあ投げ込むぞ!それっ!!」 ウェポン、アーマー、リアの順にハッチの隙間に投げ込む。 よし、これで全部入ったな。 後はクリナーレが装備し終わるまで待つだけだ! 一息ついてシャッター前で戦っているパルカの方を見る。 「はぁ、はぁ…。クッ、このー!」 パルカの奴は息切れする程に体力を消耗していた。 マズイ! このままではパルカがそのうち力尽きてヤられてしまう。 俺も参戦しないと! 勢い良く走り、パルカの元に駆けつけ、シャッターから飛び出しと同時にスライディングし死体から銃を奪い応戦した。 「お兄ちゃん!?」 「お前だけに闘わせる訳にはいかないんだよ!」 俺は体勢をたてなおし、銃を構え敵に発砲する。 すると銃の弾によって一人の人間が死んだ。 本来なら人間を殺した事によって道徳感を感じてしまうが…それがどうした! もう俺は数人の人間をブッ殺しているんだ。 一人殺そうが十人殺そうが同じ事、罪は軽くならない。 殺人鬼と呼ばれても構わない。 「クタバレー!」 「奔る!」 <ルケーレ> 俺の銃とパルカの銀の矢によって次々にVIS社の研究員や警備隊が死んでいく。 攻撃を受けた人間は血や内臓も飛び出したり、脳漿が吹き飛び壁や廊下に飛び散る。 これが殺し合いか…。 とてもイイ気分になれない。 けどあのシャドウ・アンジェラスは喜んで殺しまくっていた。 狂喜な表情しながら殺していくあの顔は絶対忘れはしない。 「まったく、やってらんねぇーぜ…」 カチカチ あ、弾が切れた。 さてどうしようか。 このままではパルカのお荷物になってしまう。 もう俺がバックアップできる事はないのか? 「アニキッ!準備万端だよ!!」 「! クリナーレ、やっと終ったか!!」 シャッター前に居たクリナーレがガッツポーズみたいな格好で俺を見ていた。 丁度いいぜ! これでパルカのバックアップができる。 俺はネメシスのネックレスを取り出し、クリナーレに投げつけた。 「よっと!久しぶりーネメシス!!」 <よ~っ!会えて嬉しいぜ我が主!!> 華麗に右手でネメシスを受け取るクリナーレ。 ネメシスもクリナーレに久々に会えたので嬉しいみたいだ。 やっぱり自分のパートナーがいる事は嬉しいのかな? 「久しぶりに暴れるね!」 <おうっ!一発デカイのお見舞いしようぜ!!> 「うん!クラエッ!!グラビティーフォトンブレイク!!!」 <グラビティーフォトンブレイク!> ネメシスに溜めたグラビティーエネルギーを敵に投げつけた。 そして敵の方に向かったグラビティーエネルギーが爆発した! ドカーン、という爆発音とともに敵の人間達は四方八方に吹き飛ぶ。 後に残るのは人間だったモノ、内臓や腕や足だけが廊下に残り転がっていた。 武装神姫と違ってグロテスク過ぎる。 本来、武装神姫に対する攻撃だが、人間にも有効だとはな。 パルカ同様、これでクリナーレも殺人者か。 でも悔やんでいられない。 残り助け出すのは二人! アンジェラスとルーナだ。 今度はクリナーレが先導しながら攻撃し、俺とパルカは追った。 次のシャッター何処だ! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」